前回、8月から顔を中心に悪化していると書きましたが、10月に入った現在もまだ治まってはいません。正直脱ステをはじめてから顔に関してはそこまで激烈な悪化はしてこなかったように思います。自分の中では酷いと思う悪化でも他の患者さんに比べると軽い気がします。数年前の春には1ヶ月の間、朝目が開けられないほど瞼から浸出液が出たりもしましたが、顔全体がパンパンに腫れ上がるムーンフェイスというのは体験してませんし、重症の割には顔の症状だけは軽めだったように思えます。逆に言うと、自分の場合は物凄い悪化ではないのだけれど、中程度の悪化を小刻みに繰り返して健常に近づいていくタイプなのかなぁとも感じます。まぁ流石に脱ステ脱保湿開始から8年も経っているのでリバウンドと言うのも難しい、どちらかというと持病のアトピーの悪化と言うのが適切にも思えます。でも自分がかかっていた脱ステ医ならこれもリバウンドだと答えると思います。現状の脱ステ医達の主な見解として、ステロイド依存の克服は途方もない時間がかかるという認識なのだと思います。なのでなるべく使用量が少ないうちにステロイドを断薬することを強く勧めています。
最近の顔の症状
生え際と眉毛が特にひどく、浸出液こそ出ませんが非常に大きな落屑があります。
顔に症状が出るとやはり精神的に参る部分が大きいです。「アトピーの自分を受け入れて、どんなボロボロな顔でも頑張っている体を愛してあげよう」なんて胡散臭い自称脱ステ克服者みたいなことは言ってられません。人の目につくところが悪化すれば落ち込むものです。とはいえ、20代前半の頃よりは気にしなくなりました。歳というのもあるかもしれませんが、これはある種「諦め」という事実もあるかもしれません。流石に今更ツルピカの肌を目指したところでどうせ希望は薄いだろうと。
ほんの少しずつマシになる
自分の場合はあまりにも経過がゆっくりなので気が遠くなりますが、数年ごとにマシになっていることだけは事実です。落屑の大きさと量は少しずつ小さくなり、自分でさえグロテスクで気味が悪く見えた噴き上がるような湿疹も、年々減ってきてはいます。年齢、薬を塗った期間、薬の強さ、生活習慣等によって脱ステ後の経過はある程度決まるのかもしれませんが、思い込みや勘違いもあるので脱ステ医でも断薬後どれくらいの期間で軽快するかの予想はつけられないでしょう。ですが患者の膨大なデータから、私みたいなど素人の1患者よりはよっぽどマシな予想はできるはずです。だから私みたいな患者にも事細かな説明を(ステロイド使用量や期間はもちろん、家族との関係性など精神的ストレスがないか等含めて)要求してくるので。20歳から断薬を始めた私でも、脱ステ後8年以上経過しているにも関わらず完治とは程遠いところにいる。少〜しずつ良くなっているのも事実ではあります。ですがこの調子だと完治する頃にはおじいちゃんです。若い人にとってこういった事実は絶望的で受け入れ難いものだと思います。だからいろんな治療法が新しく出てきたりもするわけですが、根本は一緒で、遅かれ早かれ副作用やリバウンドのようなものを起こすものだと考えています。
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