時間が解決するのを待つしかない。

アトピー
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脱ステ・脱保湿から7年と少しが経ちました。相変わらず寛解はおろか、良くなってきたとも言えない状態です。
とはいえ、7年前から長ーい目で見ればほんの少しずつですが改善してきてはいます。ちょっとずつ体感は楽になってきて、皮膚の色も全身が緑がかった黒さをしていたから、部分的にですが健康な人の皮膚の色に変わってきてはいます。

脱ステ後に治療という治療法はなく、「ひたすら治るのを待つしかない」のではないかと言うことです。まぁいつかも同じことを呟いたような気がするのですが…

脱ステで治るまでの期間は、薬を塗ってきた期間の倍以上かかる。

これ、どこで見たのか忘れてしまいましたが、脱ステ関係のブログや脱ステ医が書いているサイトでなんどか見たことがあります。
自分が脱ステを始めた20歳当時は「いやそんなわけない、そんなわけあったら困る」と思っていました。その当時は3年半くらいの間、全身にステロイドを塗りたくっていて、とうとう効かなくなった挙句の脱ステだったので、その計算で言ったら7年以上かかることになります。いくらなんでもそうは思いたくなかったと言うだけの話になりますが、最初から7年もかかると思っていたら別の方法を考えていたかもしれない、というより絶望していたはずです。当初は本気で「1年くらい耐えればツルピカになるだろう」と思っていたので。

そしてさらに悲しいのは現在7年以上経ったわけですが、それでも全く治っていない。
でも考えてみれば自分の楽観が過ぎていたとも思います。

21歳の時に初めて脱ステ医の元にかけこみ、その時に聞いたことのなかで「ステロイドを塗っていた期間というのは毎日塗っていた期間だけでなく、その前に塗っていた期間も全て含める」ということでした。
自分は生後1ヶ月からアトピーと診断され、4歳くらいの時に一度ステロイドを全身に塗って数週間で寛解したようです。それからはアトピーに悩まされた記憶は全くないのですが、部分的にちょこちょこベリーストロングクラスのステロイドは使っていたようです。
それらもふまえて計算すると脱ステから寛解までに30年以上かかることになります。

人間というのは何事も都合のいいように考えがちです。自分の場合も脱ステ医から言われたこと、元の状態に戻すには薬を塗った期間の倍必要ということは脱ステ初期の段階から考えることが出来たはずです。それなのに「そんなはずはない」と一蹴することでその言葉を受け入れてきませんでした。自分に都合が悪いとされる言葉は信じてきませんでした。
「辛い思いをして脱ステしてるのに治らない」とただ嘆く前に、自分はどうしてその状況に置かれているのかを落ち着いて過去を見返しながら考えるべきでした。でないと行き当たりばったりになり、色々な悪徳ビジネスに騙されたり、ただでさえ出口の見えないトンネルを右往左往、または逆走してしまうことになりかねないかと思います。

食事・運動はあくまで補助

自慢でもなんでもないですが、この7年間そうとう運動はしてきました。皮膚の状態がひどい時ほど、毎日毎日40分以上ジョギングをし、片道徒歩20分かかる職場にも毎日歩いて行き、家では筋トレをしていました。一番それをやっていたのは22歳から25歳までの約3年間ですが、症状がどうだったかと言えば悪かったです。膝裏の皮膚がべろんべろんで思うように足が曲がらず、痛くてしょうがない中走っていたこともあります。といっても暫く走っていれば痛みは落ち着いてきます。

それでも結局たいして良くはならなかったです。その時は「運動をしなかったらもっともっと悪化するのだろうから走らなきゃ」と何かに追われるような、急かされるような気持ちで毎日走っていました。強迫観念みたいなものですね。食事も「動物性脂肪が悪い」と聞いて半ばベジタリアンみたいな食生活になった時もありますし、「糖質が悪い」と聞いてこの一年以上ミックスナッツとチーズを主食にしていました。
私ほど極端な人はそんなにいないと思いますが、強迫観念みたいなものに取り憑かれてしまうと他が見えなくなってしまうのが問題です。とくに自分の状態が悪い時は何かに縋ろうとしてしまうものです。だからアトピービジネスが蔓延っているのですが。

そして脱ステをしている患者、脱ステをして良くなった患者でも、同じような患者の弱みに漬け込んでビジネスにしようとしてしまう人がいるのが悲しいです。
人の悪口は言いたく無いものですが、脱ステでよくなった過程をyoutubeで話し、しきりに生協の勧誘をしていた人がいました。その生協で届く品物は無添加のものが多くて体に良く、それを材料に料理を作れば肌が悪化しないと言う話でした。今でも投稿をされていますが、一年前くらいから突如悪化しだして最近は生協の話はほとんどされなくなっています。
逆に、若い男性で阪南中央病院での入院治療の報告やご自身の見解をyoutubeなどで述べられていた方がいましたが、何か事情があってか一切投稿をされなくなってしまったのが残念で仕方ありません。脱ステ関係の配信者の中で唯一、信頼のおける嘘のない方でした。

食事や運動が補助だと書いたのは、あくまで「時間が解決するのを待つしかない」という修行のような治療の中でそれらは少しでも治療中の負担を減らす取り組みの1つにすぎないと思っているからです。
食事をいくら改善しようと、水分制限をしようと、運動をいくらしようと「時間が解決するのを待つしかない」ということに変わりはなく、その時間を短くすることもおそらくできないと思います。あくまで期間中の負担を減らすであろういうことだけです。

何が一番欲しいのか

怪しい発信者(私もそうだったりして)に騙されないためにも、自分の大事な時間を無駄にしないためにも、自分が一番どうなりたいのかを考えることが重要と思います。
何年薬を使ってきたのか、今どういう状態なのか。本当に薬を使わない生活がどうしても欲しいのか。

なにを言ったところで私には責任がとれませんし、私自身なにが正しいのか正直さっぱりわからなくなっています。ほんとうにさっぱりわからないのです。こんなところのこんな文章を読んでいる人はきっと悩んでいる人だと思うのですが、申し訳ないとしか言いようがありません。

だからこそ自分で死ぬほど考えて欲しいです。

コメント

  1. みみ より:

    僕にとってはこちらのブログがとても力になっています。情報発信ありがとうございます。ブログの内容、本当に理解できます。先は見えぬ不安が常に押し寄せますが、きっと良くなれると信じて僕も頑張ります。
    いつも投稿楽しみに待ってます!!

    • datsusuteart datsusuteart より:

      みみ様 返信が遅くなってしまい大変申し訳ありません。 毎回主観が入り過ぎているので誰の役にも立ってないのではないかと不安になるのですが、そういったお言葉をいただけると励みになります。

      みみ様も現在脱ステ中ということでしょうか。 きっと大変な思いをされてきたのだと思いますし、これからももしかしたら一筋縄ではいかないかもしれませんが早く良くなるように心から応援しております。

      自分もこの2年くらい全く良くならずもうだめなんじゃないかと思うこともあったのですが、つい最近急に体調が楽になってきました。この楽になるのを早めるような術を見つけて提供したいのですが、それが全くわからないのが現状です。