①現在の上半身の写真
ステロイド剤と保湿剤を経って6年3ヶ月。
これだけ経っても全く治っていないからですが、そんなに月日が過ぎたのかと、少し虚しいような難しい気持ちです。
アトピーさえ無かったらと自分の人生を憂う気持ちもありますが、きっとこれは何かが与えてくれた試練だと思うことにしています。
『良くならないなら脱ステなんてやめればいいのに』と思われるかもしれませんが、6年ちょっと前(脱ステ直前)を思い返すと、もう薬が殆ど効かない体になってしまっていました。
本来使ってもいい許容量をゆうに超えていたはずなので、この方法しかなかったとも言えます。
自分にこの病気がなかったらとかこの障害がなかったらとか、ありきたりなところで言えば鼻があと3ミリ高ければとか目がパッチリ二重だったら男前になれたのにとか、そういう自分のコンプレックスというものは誰もが感じていて、大小あれどなかなかに受け入れられないものです。
ですがそれも自分の個性として受け入れられたときに、ようやく人は成長するのかもしれません。
脱ステ後からは10月中旬から年末にかけて症状が激烈に悪くなるようになり、昨年も一昨年も「また今年もか」と途方に暮れていました。
ですが今年はまだ以前ほどの悪化は起きておらず、快適とは到底言えませんがそこまで辛くない日々を過ごせています。前回書いた糖質制限と関係しているかはまだまだわかりませんが、食生活の変化は「多少効いているのかな」といった感じです。次から次へと湧いて出ていた大きな湿疹が少し落ち着いたようには感じます。今まで何の制限もかけず食べていたお菓子類・ジュース類を今は殆ど摂らないので砂糖の摂取量が激減しました。
それにより(砂糖の害がどれほど在るのかは知りませんが仮にあったとするなら)その害だけは取り除けているはずです。
3枚だけですが画像を載せます。
引きで撮ると割と普通に見えますが、秋になり汗をかきずらくなっているからか、乾燥していて触り心地は全身ザラザラです。
アトピー好発部位の肘、膝の裏は大きめの湿疹が絶えず出来ていて掻き壊す度に血がにじみます。カメラの性能が悪いので色合いが上手く出ていないと思いますが、少なくとも昨年の今の時期よりかは浅黒かった皮膚の色が多少は白くなっているようにも思えます。とはいえ健常者のような皮膚の色とは程遠く、どこか病的な赤みとくすみがあって、相変わらず顔周りや体幹部の白色皮膚描記症(常に赤みがあって触ると触ったところだけ白くなる)も健在です。
他の方の脱ステブログで、薬をやめて数年経ってかなり綺麗に改善した皮膚の画像を見た時に、本当に皮膚が白くなっている人とどこかまだ浅黒さが残っている人がいます。もちろん元々の肌の色というのもあると思いますが、透明感のある色に戻っていない場合は、軽快後もまたリバウンドが起こる可能性が高いような印象があります。
色が改善しないうちはまだまだ奥に悪化要因が残っている気がするのです。これは勝手な憶測ですが、炎症後色素沈着とかではなく全体的になんとなく緑がかったというか独特の黒さがある人。自分も脱ステ後1年くらいで一度かなり軽快した時があったのですが、皮膚の色が緑がかったような黒さがあって「色が変だな」とはずっと思っていました。
そしてそれから数ヶ月後、結局大悪化を起こしました。
皮膚の色が悪いというのは肝臓病の黄疸などと同じで、皮膚表面よりも内臓に異常をきたしているサインなのかもしれません。
経過に関しては以上です
②数年ぶりに顔に石鹸を使ってみて
話は変わりますが最近、「毛穴が開いているのは汚れが溜まっているからで、ちゃんと石鹸で洗い流してやらないと開いたままだ」という話を聞きました。洗顔用品関係の宣伝文句ですが、言われるとそんな気がしてしまうから凄いです。
まぁ毛穴の開きは加齢だとしても考えてみればもう1年以上顔には石鹸など使っておらず、お湯でしか洗っていなかったので(普通の人には信じられないかも)たまには石鹸で洗おうと思い石鹸を泡立てて顔を優しく洗ってみました。
石鹸を使うとスッキリ感を得られましたが、同時に強いツッパリ感が襲ってきました。本当に皮脂が出ない体なんだなぁと再確認です。
数少ない皮脂が取り除かれるので突っ張って皮も浮くのですが、翌日の朝はなぜかいつもより触り心地と見た目が綺麗だったのに驚きました。皮脂の少ないアトピーなので洗い過ぎも良くないと思いますが、あまりにも洗わないとターンオーバーが乱れるのかもしれません。あくまで「かも」です。
たまーにでも石鹸などを使ってよく洗ってあげると、寝ている間の肌の生まれ変わりを促進させる可能性も無きにしも非ずかな?
風呂上がりは乾燥するのでポリポリ搔いていると全身から結構な量の落屑が起きるのですが、石鹸を使わなかった足や体から落ちた皮と、石鹸を使って洗った顔から落ちた皮の色の違いにも驚きました。他の部位の皮は黒っぽかったり黄色みがかっているのですが顔の皮膚だけ白かったです。
見た目は健常者と変わらないくらい綺麗だった小学生の頃からアトピー体質だったので痒い所を搔いていると皮が落ちることは頻繁でした。でもその皮たちはいつも白かったです。
脱ステ後は浸出液などが多く出ているから黒っぽかったり黄色い色になっているのだろうかと思っていました。
もしかしたら洗わなすぎが原因の、埃の付着などによる黒さもあるのかもしれません。
石鹸が沁みるこんな体でも、たまには石鹸で洗わないとマズイかもと思った体験でした。やるなら合成界面活性剤が入っていないものがいいですね。
現代は排気ガスやら黄砂などで空気も汚いでしょうから、長い間外出すると顔にも服にもそういったものが結構な量付着しているはずです。自分は今毎日のようにジョギングをするので普通の人より外からの汚れも多いと思います。
「汚れは全部お湯で落ちる」と思っていましたが、外を沢山歩いた日などは石鹸を使うべきかもしれません。まぁ今までは石鹸など使えないレベルでボロボロだったので、石鹸が少し使いたくなるということはほんの少しだけ症状がマシになってきた証拠かもしれないと思っています。
こんな普通ではない生活を、何年も送ることになるこの脱ステロイド・脱保湿という荒療治。もはや治療とも言えないかも知れません。
毎日毎日薬を塗らなければ皮膚が維持できないほど薬への依存に陥ってしまった場合、脱ステをして人間らしい生活を送れるようになるまで、耐えられる可能性はかなり低いと思います。
それでも自分の回復力を信じるという選択は、間違いではないとも考えています。
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