脱ステロイドは皮膚からの「何かの」排泄なのか

アトピー
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これは自分の体感の話です。もちろん専門家でもないので明確な理論などは所詮提示できません。ですがアトピーの原因やメカニズムについては人によって言うことが違い、明確な治療の答えは未だ出ていないのだと思うので「1患者」として原因やメカニズムを考えていくことも大事なことだと思っています。

「酸化コレステロール皮膚炎」という考え方を提唱している方の論文を見ました。以前にも何度か見たことはあったのですがさらっとしか読んでいなくて、今回はなるべくちゃんと理解しようと必死に読みました。
が、やはりこういったものを読み慣れていない私にはどうにも難しくて要約などとてもできそうも無いので以下にその記事のリンクを貼らせていただきます。
これから脱ステをされる方、現在されている方も一度目を通しておいても損はない内容かなと思います。お医者さんや学者さんにありがちですがかなり確信、というか断定する書き方をされているのですがあくまで一つの意見だと捉えるとよろしいのではないかと思います。
以下リンクです↓

体調と免疫系のつながり アトピー性皮膚炎患者のためのステロイド離脱ーより
 http://www5c.biglobe.ne.jp/~atopy/paper02.htm

アトピーやステロイドの副作用についてたくさん書かれているのですが、酸化コレステロールのところだけ簡単に言えば「皮膚に塗布したステロイドが酸化したコレステロールとして皮下に残存し、それが炎症物質を発現させて皮膚炎が慢性化し悪化していく」というものだと理解しています(読解力が無いのでもしかしたら違っているかもしれません)。
この論文中には他にも、この貯まった酸化コレステロールによって腸管や骨などあらゆる組織が脆弱になること、さらには鬱などの精神症状も招くことがあるといったことが書かれています。

ステロイドが変性した酸化コレステロールなのかどうかというのは置いておいたとして、脱ステロイド時に体から何かを排泄しているだろうということは、経験的に正しいです。
自分の場合は、約1年前の脱ステロイドから4年も経ってからとてつもなく皮疹が酷くなり、その湿疹の出てくる様と言ったらちょっと自分でも目を疑うくらいのもので、皮膚の奥の方から凄まじい勢いで何かが噴き出てきているように感じました。大きくて盛り上がった湿疹が連結しているのを見ると、ビジュアルがかなりグロテスクで吐き気すらしました。 ⚠その時の写真を1番最後に貼っておきます。

これを論文にあるような酸化コレステロール皮膚炎に当てはめるとしたら、脱ステ直後はあまりにも免疫力が落ちていて排出しようにも出せないでいたものが、4年間薬を止めている内に少しずつ免疫力なり内蔵の機能なりが改善してきて排出することができるようになり、一気に吹き出してきた可能性もあるのかなと思っています。
脱ステから数年間は全身の皮膚の色がどす黒かったと以前書いたのですが、この皮膚の色の異常な黒さも免疫力の低下や代謝異常、内臓疾患の証かもしれません。ステロイドを長期にわたって使用している人の皮膚が色素沈着とは違う黒さ、紫がかったような色をしているのも免疫力の低下と関係していると思っています。

脱ステから4年後の悪化は、単純な皮膚の乾燥だとか、普通のアトピー性皮膚炎の悪化とは思えないようなものでした。皮膚からの排泄という感覚がぴったりで、その時は悪寒や吐き気と相まってまるで「皮膚から嘔吐しているようだ」と思ったものです。

脱ステ患者さんが数多く集まる、薬を使わない治療を専門的におこなっている皮膚科に2件だけかかったことがあります。
そこでこの酸化コレステロールが体に蓄積しているという説についてどちらにも軽く質問をしたことがあります。
1人の医師は「あるとおもうよ」というような肯定的な言い方をしていました。とはいえ、あると思うというだけなのでそう言った可能性も否定できないくらいの言い方だったと思います。

もう1人の医師はこれについてはほぼ完全に否定していて、その医師の考える原因として「ステロイドはDNAの形を変えてしまい、それはいずれは元に戻るがそのDNAの変異によってリバウンド(皮膚の悪化)が引き起こされている」というようなことを仰っていたと記憶しています(言っていたことを詳細にメモしたわけではないので少し違っているかもしれません)。

脱ステロイドの患者をたくさん診ている医師の間でも考え方が違うようなので、どんな意見も一旦は話半分程度で聞いて、その上で自分で、自分に適しているであろうと思えるやり方が見つかるまで試行錯誤をしていくことが重要かと思います。医師や専門家の意見を鵜呑みにするにはまだ未解明なことが多すぎると思います。

そんな中で、今患者の私が体感的に感じている脱ステ後の悪化の理由というのが「皮下に溜まっていた代謝物の排泄ではないか」ということになります。それが酸化コレステロールなのか、はたまた全く違うものなのかはわかりません。

皮膚から嘔吐をしているように感じていた時の写真です⇩

上が腕、下が内腿です。夜中に猛烈なかゆみで掻き壊すと上の画像のように湿ってグチャグチャになり、次の日の夕方頃になるとようやく乾いて下のようになる。ずっとその繰り返しでした。

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