気づけば昨日で、薬をやめて7年が経ちました。自分が薬をやめたのは7年前の7月31日(脱ステをしている方は大体薬をやめてからの日数を数えているのではないでしょうか)。自分の場合は相変わらず終わりの見えない悪化は続いていて、その経過は全くもって良好とは言えません。
この7年、何度も何度も死んでしまいたいと思うような状態を経験しては、「これが最後の悪化かもしれないからなんとか乗り切ろう」と自分に言い聞かせてやってきたつもりです。ただどうにも自分の場合は一筋縄ではいかない(普通の人と遜色ない皮膚を手に入れるのは難しい体になっていた)ようです。気づくのが遅すぎるのですが(笑)‥
毎日毎日猛烈なかゆみに襲われ、熟睡したなんて思える日はこの7年間一度もなくて、日中は体のどこかが掻き傷で痛くて、そこを庇って日常を送るので知らずしらず体の筋肉のどこかに力を入れていて強張り、呼吸も浅くなっているのを感じます。よくこんな日々を7年も過ごしたものだなと、自分への称賛なんだか呆れなんだか、よくわからない感情も芽生えてきます。
脱ステから数年間は、悪化しても「これは薬による副作用だ」という確信があり「もう少しすれば必ず全身ツルツルになる」という期待が常にあった気がします。ただ最近はそれはほぼ不可能(なれたとしてもさらにこれから相当の年数がかかる)な気がしています。それでもここまで薬無しでやってきたのだから、今更標準治療に戻ったら7年間の全てが無駄になるような恐ろしさも感じてしまうのです。脱ステをされた方のブログで「何年も薬をやめた体に再び薬をつけるということは、どうにか白い紙を手にしたところに墨を落とすようなもの」みたいな表現をされている方がいた記憶があるのですが、まぁまさにそんな気分です。それを書いていた人がどうなったのか、どうしたのか記憶にないのですがいい表現をされていたと思います。薬をやめている期間が長くなればなるほど、そういう感覚は強まり後に引けない状況になります。
ただほんの少しずつ悪化を繰り返すたびに普通の皮膚に近づいている感覚もあります。自分で見てもあまりに少ない変化なので希望的観測と言わざるを得ない気もするのですが。この治療の難易度は薬を塗った量と期間によって変わり、まさに借金を返していくようなものだと感じています。これから脱ステなり脱保湿をされる方は薬を使ってきた期間や量、それか断薬から1年くらいの経過を見て次の選択を早めに決めるのも大事かもしれません。
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