1年半つづけた糖質制限(劇烈な皮膚症状を一旦鎮めるには効果があった)

アトピー
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前に書いたことをすぐ忘れるので、同じことの繰り返しになっているかもしれません。
毎度のことですが確信を持って言える情報が1つもないので「気がする」「かもしれない」ばかり語尾になっているのが我ながらなんとも情けないです。

1年半続けた糖質制限

糖質制限を完全にやめました。
そのうちまた緩めの制限をかけると思いますが、とりあえず暫くは元に戻そうと思っています。

およそ1年半の間「1日糖質100g以内」を目安に生活しました。

  1. 「アトピーと糖質制限」アトピー治療と糖尿病対策のため、はじめてみた糖質制限
  2. 「アトピーと糖質制限 その2」糖質制限で皮膚は変わったか
  3. 「アトピーと糖質制限 その3」ミックスナッツ生活から半年
  4. 「アトピーと糖質制限その4」


100グラムというと摂りすぎと言われるのかもしれませんが、これ以上減らすにはかなりのストレスがかかるので、長く続けるには現実的ではありませんでした。練馬の脱ステ医は「スーパー糖質制限」という、1日糖質30g以下を推奨されています(これくらいじゃないとなかなかケトン体がでないみたいです)。かなり大変ですが、結果を早く感じたい場合はそれくらい厳しい方がいいかもしれません。ただよほど自己管理ができる人でないと続かないと思います。

2年前、糖質制限をはじめたころは本当に体が辛くて仕方ありませんでした。夜中になると猛烈な痒みで全身をドロドロになるまで掻き壊し、朝になると今度はその傷が痛くてまともに動けず、それが夕方まで続く。毎日「いっそ殺してほしい」と思っていた当時の自分にとっては最後に試す価値があるかなと思った方法が糖質制限でした。

何度も書いていますが、自分の場合は糖質制限と言っても非常に雑なもので、主食を全て低糖質のナッツ(アーモンド、カシューナッツ、クルミ)にしていたわけですが、1年半もそんな食生活を続けていたら流石にナッツを体が受け付けなくなってきました。というかだんだん具合が悪くなってきました。逆にここまでよく飽きもせず食べ続けられたものだなと思います。
面倒くさがりでズボラで、料理も殆どしない(できない)私には、調理をしないでそのまま食べれる低糖質なものを主食にする必要がありました。

糖質制限をはじめて1.2ヶ月したあたりから全身の症状はかなり楽になりました(湿疹と滲出液の減少)。自分は糖質制限は効果があった思っていますが、実際は皮膚症状が軽快する時期だった可能性はゼロではないので、確実に糖質制限が効果をもたらしたとは限りません。
人の感覚というのはあまり当てにならないので。

やめると悪化するかもしれないという恐怖

糖質制限を1年半も続けられたのは、もし糖質を沢山とりはじめるとまた劇烈な悪化が起こるのではないかという恐怖があったからというのもあります。
「糖質を減らしたら症状がかなりおさまった」という体験をしてしまったが故に、それからは自分の中で糖質が悪者になり、「糖質を多く摂ったらまた酷い悪化をするのでは」という不安がつきまとうことになります。
当時の私にとって本当に糖質が悪かったにせよそうでなかったにせよ、こういう心理はよくあることで非常に厄介な気がします。

例えば健康食品を試したりして効果を自分の中で実感すると、それを摂り続けないと不健康になると錯覚してしまうような状態。「なんとなく効いてる気がする」と思わせてしまえばリピーターにできる。人の当てにならない「なんとなく効いてる気がする」という感覚を利用して利益を得ている人たちは沢山いるんだろうなと思います。

私は5年くらいジョギングを続けていますが、これも「走らなくなったらもっと皮膚が悪化するかも」という恐怖があるからです。汗が全身の掻き傷にしみて泣きそうになりながら走っていたのも「皮膚を良くしたい」という気持ちと同じくらい「皮膚がこれ以上悪くなる恐怖」というのが常にありました。

糖質制限をやめたが今のところ身体(皮膚)に大きな変化はない

1年半全く食べていなかったコンビニのおにぎりや、二度と食べないつもりでいたカップラーメンなど、体に悪いと言われるものもあえて沢山食べてみたのですが、それで猛烈に痒くなったり強い湿疹が出たりはしていません。とはいえ体は徐々に良くなったり悪くなったりするものなので、まだ反映されていないだけかもしれません。

糖質を制限したもう一つの理由に、糖質制限前の食後の異常な眠気がありました。毎日食後にはぐったりしてしまい、特に夕食後はいつも40分くらい横になっていました。糖質摂取による血糖値の乱高下が原因だと思っていたので、糖尿病予防というのもありました。
糖質を制限し始めてからはやはりこの異常な眠気はおさまりました。
そして制限を解除した現在も眠気には悩まされなくなりました。

となると皮膚の症状が極端に悪くなっているときは、内蔵にもいろいろと負担がかかっていて血糖コントロールもうまくいかなくなっていたのかもしれません。確かに考えてみれば全身の皮膚に大量の糜爛が形成されていて、滲出液もたくさん出ているような状態だけど内臓は全然元気。なわけがないとは思います。

極端すぎた


当たり前ですが糖質制限をするにあたって、糖質以外なら何をどれだけ食べてもいいなんて思ってしまうとかえって良くないでしょう。少なくとも自分はミックスナッツやチーズを食べ過ぎていました。なんといっても主食にしていたのでミックスナッツに関しては1日400g〜500g位食べていました。ナッツは半分くらいが脂質です。
いくら良質な脂質と言われてるとはいえ、成人の脂質の1日平均摂取量(約60g)の4倍(約250g)を毎日摂っていたと思うと流石にやりすぎだったかなと思います。まぁ健康診断の中性脂肪値が下がっていたのが驚きでしたが。

長く続けるにはこれくらい適当じゃないと自分には無理だったのと体が楽になったのは事実なので自分の中では失敗ではなかったと思っていますが、本来はもう少し栄養素のバランスを考えながら糖質制限は行うべきです。

あとはいつでも腹八分目がいいと思います。とても難しいですけど。

「健康になるには足し算よりも引き算で考えるべき」というのはよく聞きます。
1日3食というのも、毎食おなかいっぱいになるまで食べるというのも、本来の人間の体からしたら食べ過ぎになっていると思います。
食べすぎたから長時間運動をしたり、日頃の不摂生をサプリで補おうとしたりするより全体の食事量を減らす方がよっぽど健康に近づくのではと思います。
自分もそれがなかなかできないから自己嫌悪になるのですが。

気持ちに余裕がない時には、結果を急いで私のように極端から極端へ走りがちになります。
極端なことや不自然なことをしているうちはどうしてもダメで、食事、運動、睡眠、メンタル。すべてのバランスがきれいに整った時が本当に健康になる時なのかもしれません。

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