排泄器官として見る皮膚(見た目は汚いけど内側は綺麗?)

アトピー
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アトピーは内側からの排泄

以前、脱ステロイドは皮膚からの「何かの」排泄なのかといったことを書きました。外用したステロイドが酸化コレステロールに変性して皮下に蓄積し、脱ステ後はそれが皮膚から出てきているのではないかという話でした。これについては今もそう思っています。が、これまで浸出液や猛烈な湿疹は「皮下にだけ溜まっていたもの」という認識でいました。今回は皮下だけではなく内蔵にある様々な不純物も皮膚から排泄しているんじゃないか、それが脱ステ時のリバウンドを起こさせている、そもそもの「アトピー体質」というものの働きなのではないかという話です。

仮にアトピーの皮膚の変容が老廃物の排泄の一環だとしたらなのですが(ここが理解されないかもしれませんが‥)、「最大の臓器」とも呼ばれる皮膚から老廃物を次々に排泄できる?この病気は、それによってむしろ他の病気のリスクを下げているのではないかということを思いました。

アトピーとは表皮のバリア機能が弱く外的刺激に過敏に反応し、自分の免疫が暴走して自分を傷つけてしまうというような認識の方が多いのかもしれません。この一般的な考え方は内側から何かを代謝しているのではなく、あくまで外からの刺激に皮膚が反応して炎症を起こしているというもの。それも事実かもしれませんが、ただそれは体の内側から皮膚を介して排泄しやすくする為の皮膚をしているから、結果的に外からの刺激にも弱くなっているのではないかと考えます。       
そもそもアトピーといわれる患者の中にも種類がいくつか存在すると思っています。アトピー治療中の方や脱ステ関連のブログを見ていて、元々の肌質の違いが脱ステ後の経過に影響していそうな気がしました。なんとなく、肌が元々白くて薄い人から治っていくような印象があります。逆に元々顔がゴツゴツしたような皮膚の厚い人は治りが遅い印象があります。これは単純に皮膚が薄いほうが毒素的なものが早く皮膚から出ていく、皮膚が厚いと出て行きづらく結果的に硬い丘疹がたくさん出きる、みたいな症状に変わるのかなとも。乾癬というアトピーと同じように難治化しやすい皮膚疾患がありますが、アトピー体質で皮膚が厚い人だと浸出液を伴うようなアトピーではなく、広範囲に渡って炎症部位を形成する乾癬に変わるような印象も、といってもこれはあくまで超素人考えです。

皮膚からう◯ち体質

自分が脱ステ5年目から経験している、自分の体なのに見ているだけで気味が悪いと思える凄まじい湿疹の出方は、とても外からの刺激に反応して起きていたものとは思えません。皮膚の奥から何かが猛烈な勢いで噴き出してくる感覚がありました。その時の痒さは尋常ではなく、皮膚表面なんかではなくもっと奥の奥、肉が猛烈に痒いという感覚でした。こういう悪化の仕方は脱ステによるただの反応(リバウンド)とも言えそうですが、自分がアトピー体質だということも関わっていると思います。  
健常者ももちろん、主な排泄であるおしっこと便に加え、皮膚や呼気からも様々な排泄を行なっていますが、それは割合としては少ないものだと思います。脱ステ後は症状が顕著になりますがアトピー体質の人はそもそも、この皮膚からの排泄の割合が人よりもかなり多いのではないかと思っています。それか一般的な人よりも、肺、腸、腎臓や肝臓の働きが弱くて、代わりに皮膚という臓器を使って老廃物の排泄を行なわざるを得ない体質かなとも。簡単にいえばアトピーの人は皮膚からう◯ちをしているようなものなのではないかと。ってのもおかしな言い方ですが概ねそのように考えています。

自分の話ですが、小学生中学生の頃はかなりの少食なうえ、たまに食べ過ぎたりするとすぐに下痢になっていました。今思うとすぐに下痢になるおかげで皮膚にはアトピー症状が現れなかったのではないかと思っています(体に入った余分な物を直ぐに下痢として排泄していた)。ただ喘息の発作はたまに起こしていました。
10代の後半から、今度はかなりの大食いになり(アルバイトを始めてから好きなものを好きなだけ買い食いできるようになったのが理由)、下痢症はなくなりましたが代わりに花粉症が酷くなりました。それから間もなくアトピーが急激にひどくなりだしました。    
これは今思うと知らぬ間に日常的に食べすぎるようになっていくうちに満腹中枢が壊れてしまい、結果今までは最悪下痢としてなんとか出せていた通常の排泄が間に合わなくなり、元々備わっている緊急ルートとして皮膚を介して老廃物の排泄を行なうようになった可能性があるのではと思っています。

アトピーと痩せ「太れない身体」

老廃物は脂肪と混ざりやすいと聞きます。太っている人は体の中の脂肪が多い人です。知っている限りアトピーの人で太っているという人は見たことがありません。多少肉付きがいい人はいたような気がしますが完全に「太っている」という人はいなかった記憶があります。
自分が考えるにアトピーの人は脂肪を体に蓄積させる能力が殆どないか、もしくはかなり苦手な体質であり、食べて取り込んだ脂肪のうち余ってしまった分はすぐに出してしまう体なのではないかと思っています。どんなに栄養を取り込んだとしても必要最低限しか吸収できずに、残りはすぐに出してしまう体(体質)。

皮膚から毒素を排泄することに長けた身体だとして、そこにあえてメリットを見出すとするならですが体内に脂肪を蓄えられない分、飢餓には弱いですがその代わりに脂肪と吸着するであろう老廃物も溜め込みづらく、体内はある程度きれいな状態を保っていられる体質かもしれないと思うところがあります。気のせいかもしれませんが、アトピーの人は若くして癌になったり、重篤な内臓疾患にはなったりはしないイメージがあるので。ただ健常者含め現代人は食べ物が豊富にあるが故ついつい食べ過ぎになり、それを全消費させるほどの運動もしないので健常者なら太ってしまい、アトピー素因のある人は太らない代わりに湿疹や花粉症や喘息や下痢として醜くダラダラ排泄するかの2択になってしまっているのかもしれません。

①胃腸が弱くて本来ならできるはずの消化吸収がうまくできない状態(病気)と捉えるか、②余分なものは貯め込まず体内に残す栄養は必要最低限にとどめる体(体質)と捉えるか、仮にアトピーにこの2つのタイプがあるとしても、②のタイプなのに自分は①だと思い込んで治療をすると悪い方向にしか行かないような気がします。体質なのにそれを病気と捉えてしまうと、本当は正常に働いている体に薬を使ってしまうわけですからそれはもはや毒になってしまうと思います。

なんだか汚い話をした気がしますが、今回はアトピー体質の人は食べる食事の質と量,そしてなるべく体を動かして体内に取り込んだ余分な栄養や毒素を日常的に燃焼してあげるようにすれば人よりも健康でいれる可能性があるのではないかという個人的な意見です。
体内の不調がすぐに皮膚に出て知らせてくれていると思えば対処も迅速にできるかもしれません。

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